ストレスで過食に走るのか痩せるのか?

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ストレスがかかると、昭和の企業戦士の男性の多くはヤケ酒に向かっていました。

酒でストレスを発散させるというわけですね。肝機能障害から肝硬変という怖い末路も待っています。

女性の場合、お酒ではなくて過食によってストレスを発散させる、という話があります。

こちらは脂肪の蓄積から生活習慣病、血管障害による命に関わる現象でしょうか。


ところが最近の草食系の男子の場合、女性化して過食に走るかと言えば、そういう人ばかりではなくて、ストレスがかかるとどんどん痩せていく人が増えていくようなのです。

そして、心の問題、うつ病やパニック障害にもつながっていくという。


どちらにしてもストレスがかかることが食生活に悪影響を及ぼし、結果として太ったり痩せたり肝臓を傷めたり心を痛めたりという状態を引き起こしています。

どうしてこういう相反する結果が引き起こされるのでしょうか?

ここには脳科学の方からの説明が出されています。


まず、ストレスですが、これは持続する緊張状態であり、体が外敵に対して対処し続けている状態です。

外敵に襲われそうである、そしてこれにいつ襲われてもいいように身構え続けている状態です。


この時に脳の視床下部というところからCRHというホルモンが出ています。

このCRHは脳下垂体に働きかけて、副腎皮質に働きかけてステロイドを放出させる副腎皮質刺激ホルモンを分泌させます。

これにより、副腎髄質はノルアドレナリンという交感神経を刺激するホルモンを出します。

心拍数を高め、汗をかき、いつでも敏捷に動ける状態ですね。

また、副腎皮質は糖質コルチコイドを放出して、代謝機能を高めますし、これはややテンションを高くする作用もあります、ハイになるのですね。


この状態だけなら、太る要素はなくて痩せるばかりのように思えます。

緊張して、代謝もアップしているのですから。


ですが、この状況がずっと持続することが体にいいはずがありません。

元々高血圧の人だとさらに高血圧になり、場合によっては重大な血管障害につながることがあります。


そこで我々の体は、あまりにも緊張状態で辛くなった体を休めるためにエンドルフィンという脳内麻薬物質も出します。

(実は糖質コルチコイドによる多幸感がこれによると考えられています。)

これが出ると、美味しいものがすごくおいしく感じられるようになります。

(麻薬をやりながら飲食するとなんでもおいしいらしいです。)

美味しいものを食べるとさらにエンドルフィンが出て幸せになりますから、ストレスを和らげるためにどんどん食べるようになります。


それがヤケ酒ややけ食いのメカニズムですね。

ストレスによるプレッシャーで最初は食べられなくなる、心の病にやられて痩せる人はここで負けています。

そのプレッシャーをなんとかするために飽食で快感を得てごまかそうとする、肥満に至る人はここでストレスにやられています。


だからどっちもありですね。

どっちにもならないためにはストレスを取り除くしかないということになります。


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このページは、実践管理人が2012年4月30日 14:04に書いたブログ記事です。

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