2012年5月アーカイブ

脂肪はこれまで、単なる「中性脂肪の入れ物」、「余剰エネルギーのストック場所」というとらえ方しかされていませんでした。

せいぜい、保温のために役に立つ、女性においては子宮を守るための断熱材であり、クッションである、その程度の機能しかないように思われてきました。

ところが、最近になってメタボリックシンドロームの発症に内臓脂肪の蓄積が重要な役割を果たすということが考えられるようになり、実は脂肪細胞は単なる脂肪の貯蔵器官ではないとの考えが前面に出てきています。

しぼうは、アディポサイトカインと呼ばれるペプチドタンパクなどの、炎症や免疫、基礎代謝にかかわる物質を分泌する巨大な内分泌器官であると考えられるようになってきたのです。


肥満者の内臓脂肪では、その内分泌機能が破たんしています。

炎症性サイトカインとして知られているTNF-αやIL-6、あるいは炎症型のマクロファージであるM1マクロファージを呼び寄せるケモカインのMCP-1などの、炎症型のアディポサイトカインを分泌すると同時に、炎症を抑える働きを持つアディポネクチンの分泌は下がってしまっているのが肥大した内臓脂肪です。

この時に脂肪細胞に呼び寄せられる免疫細胞としてはマクロファージだけにとどまらず、CD8陽性の細胞障害型のT細胞、肥満細胞などのさまざまな炎症反応性の免疫細胞が発見されています。

これらの免疫細胞はさらに「慢性炎症」の場を作ることで、肥満者の脂肪細胞におけるインスリン抵抗性の継続的な上昇に貢献してしまうのです。


って、英語の論文視た後に書いちゃうと変な日本語ですね(-_-;)。

ともかく、脂肪細胞は内分泌器官の一つであり、これが肥満することにより正しく機能できなくなることがインスリン抵抗性の増大に、ひいては耐糖能の異常、糖尿病を賭場口とする様々な生活習慣病がスタートするのだということを認識しておいてください。

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